妄想癖を解消する対処方法や対策・原因・特徴について

妄想癖を解消する対処方法や対策・原因・特徴について

妄想癖とは、合理的に実現困難な想像を現実にも起こりうると強く思いこむ癖のことを言います。他者からの訂正や検証によって妄想であることを突きつけられても、なかなかそれが現実だと信じることができないことも多くあります。妄想癖のある人は、その考えの根拠がいかに薄弱で…

妄想癖とは

妄想癖とは、合理的に実現困難な想像を現実にも起こりうると強く思いこむ癖のことを言います。他者からの訂正や検証によって妄想であることを突きつけられても、なかなかそれが現実だと信じることができないことも多くあります。

妄想癖のある人は、その考えの根拠がいかに薄弱であっても、自分のなかで作り上げた非合理的な理由などにより強固にそれが真実だと信じてしまい、時にはそれを否定する他人に対して何らかの攻撃行動に出ることもあります。

統合失調症やうつ病、認知症などの精神障害において主に「妄想」という用語が使用されますが、健常者であっても一般的な会話の中で用いられることもあります。この場合自身ではそれが実現不可能であるとどこかで認識している場合がほとんどです。生活に支障をきたさない程度の妄想であればそこまで問題はありませんが、時には仕事をこなす際、あるいは他者とコミュニケーションをとる際などに大きな支障をきたしてしまうことがあります。

妄想である自覚があり、現実と折り合いをつける方法を知っているが、一時的な現実逃避の手段として妄想をしている場合、特に対処は必要ありませんが、妄想である自覚が希薄で、それが逃避の結果ではなく現実であると思い込んでしまう場合、放っておくといずれ生活していくうえで何らかの障害となってしまう可能性があります。一般的には被害妄想が多く、自分が外的要因によって悪い立場におかれていると思い込むことが多くあります。

妄想癖の特徴(症状)や原因

統合失調症などの精神障害の場合、脳の伝達物質が正常に働かないなどの異常や、激しい外的ストレスなどによって症状があらわれます。近所の人が悪口を言っているなどと思い込んだり、誰かにつけられていて命を狙われていると思い込み、合理的な根拠が無い状態で警察に駆け込んだり、警察に相手にされなかった場合、警察も自分の敵だと思い込んでしまいます。

また自分の身の回りにいる異性が自分に恋愛対象として興味を持っていると思って執拗に近づいたり、あるいは「ストーカーにあっている」と被害妄想に陥ることもあります。またそのような精神疾患でなくても、普段から思考のほぼ全てを妄想に使ってしまうような場合、その時の作業や人との会話に集中できなかったり、逃避の手段として行った妄想と現実との激しいギャップにひどく落ち込んだり、現実を見る意欲を失ってしまいます。

また妄想は現実を否定することにもつながり、妄想の世界でだけ安心できると感じ、自分の世界に閉じこもってしまうため、あとでその妄想が実現不可能だと感じて現実世界に身を置いたとき、理解者として信頼にたる人物との関係を築けていなかったり。

現実世界で合理的に考える能力を育んでこなかったことで、思いがけない壁にぶつかってしまう可能性があります。このような健常者の妄想癖は、主に現実から逃げたいという強い欲求があったり、自己の評価を正しくできないことから、自分を過剰評価してしまうことなどが原因です。

妄想癖の対策

妄想が生活に支障をきたしているかどうかで対策の必要性を考える必要があります。例えば被害妄想が誇大化して、「財布が盗まれた」「自分の悪口を言っている人がいる」といってその対象だと思い込んでいる人に恨みを抱いたり、攻撃対象としてみなしてしまうようなことがあれば、医療機関での治療が必要になることがあります。

問題は妄想を現実世界だと思い込み、現実を変えようとする思考や行動に出てしまうかどうかにあります。あるいは現実世界にも妄想の意識が入り込み、幻覚や幻聴が聞こえたり、視線を感じたりするようなことがあり、他人から「気のせいだよ」「それは妄想だよ」と繰り返し言い聞かせられても強固にそれを否定するような場合、何らかの異常をきたしていることがあります。

そのような場合でなければ、妄想自体は悪いことではありません。例えばすぐに思考がワープし、目の前の現実よりも妄想に気をとられてしまうような場合でも、それは妄想が悪いのではなく、今やるべきことに目を向けられない、つまり集中力や忍耐力の欠如であって、やるべきことはやってあとは好きなことを考える。

といったようにけじめをつければ、妄想自体は脳の活性化につながり、現実を生きているだけでは生まれない創造的なアイデアが生まれることもあります。ただし周囲の人に嫌われていると思い込んでしまう、などというマイナスの思考に包まれ良好な人間関係を築けない場合などは、回避性パーソナリティ障害などである可能性もあるため、カウンセリングを受けるなどの対処が必要になることもあります。

妄想癖の解消方法

「中二病」などと揶揄されるように、思春期から青年期にかけて非現実的な妄想にひたることが多いと言われ、就職、結婚、出産などを経て年齢と共に妄想癖で悩む人は少なくなっていきます。それは単純に脳の伝達物質の働きが年齢と共に衰えていくことも原因の一つですが、そのほかに妄想する時間がなくなることも原因として挙げられます。

夢中になれる仕事に就いた、子供の世話で忙しい、など、目の前のことに集中せざるを得なくなる状況では、自分の世界に閉じこもっている暇はなくなります。妄想癖で悩む人は、精神科での治療が必要な精神障害などではない限り、今自分の妄想の世界以外に夢中になれるものがないのだと考えることもできます。

没頭できる趣味や充実した職業生活を手にすればいずれ妄想する時間もなくなります。ただ、単純に妄想で時間をとられたくない、妄想のせいで現実世界での社会生活が不可能になっているなどの場合は医療機関での相談が必要です。

改善のため投薬治療を行うこともありますが、治療薬の中には感情の波を抑える薬もあるため、投薬以前とくらべ趣味思考が違ったり、妄想で憧れを抱いていたものなどについても興味を示さなくなることもあります。最悪の場合、現実世界も妄想世界でも興味を持てるものがなくなることもありますので、精神化で治療を受ける際は本当に自分の力ではどうにもならないのか、生活に支障をきたすほどなのかを充分に考えて受診する必要があります。

妄想癖のまとめ(未然に防ぐ方法など)

妄想癖の解消法としては、現実世界のものに魅力を見出すということが有効です。妄想自体はクリエイティブなアイデアを出す上で必要なものであると言えるので、妄想癖自体をやめようとするのではなく、妄想と現実の折り合いをしっかりつけることが重要です。

被害妄想や、マイナスなイメージを繰り返し妄想してしまうような場合は問題ですが、その場合でも現実を合理的に検証すれば、それが被害妄想であるとわかるはずです。これについては自分自身での検証が難しければ周囲の人に相談し、嫌われているような気がする、と打ち明ければ、ほとんどの場合そんなことないよと笑い飛ばしてくれるはずです。

妄想の中だけで完結してしまうと、現実世界での検証の機会が無く、妄想が現実の意識を飲み込んでしまうことがあります。どこまでが自分の妄想で、どこからが現実なのかがわからなくなってしまうこともありますが、客観的に見ている他人のほとんどが冷静にその境目を分析できます。自分が精神疾患なのではないかと不安になった場合、周囲の人に相談してみることも重要です。

いずれにしても妄想癖で障害となるのは、周囲の人の言っていることに耳を傾けられないということです。他人の言葉に耳を傾ける、仕事や勉強などのやるべきことはこなしてけじめをつけるなど、現実との折り合いをつけることさえしっかりやっていれば、妄想自体は問題のあることではありません。ただし本当に脳などに以上がある場合もありますので、周囲と相談し医療機関で治療を受けることも必要な場合があります。

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