解消法 子供の鼻づまりを解消する対処方法や対策・原因・特徴について
子供の鼻づまりとは
小学校低学年までの子供は風邪をひくと、鼻づまりを起こすことがよくあります。子どもの鼻づまりとは、日常茶飯事の症状で、昔はよく黄色い鼻水を垂らした子供たちがよく見られました。いまでは親の早目の対処により、そのようにいわゆる青っ洟を垂らした子供はあまり見られなくなりました。
赤ちゃんが鼻づまりを起こすと、母乳を与える際に息が吸えないので苦しそうに見えます。実際、口でお乳を加えていますので飲みにくいことでしょう。赤ちゃんの鼻づまりには、お母さんが使えるチューブのような鼻吸い器がドラッグストアや赤ちゃん用品専門店に行くと必ず売っているので、それを使うとよいでしょう。
子供の鼻づまりは放っておくと中耳炎になったり、副鼻腔炎を起こすこともありますので、たかが鼻づまりや鼻水、と、あまりに長い間鼻を詰まらせたままにしておくのは、控えたほうがよさそうです。長い間というのは、1週間という単位ではなく、3週間や4週間という単位で考えるとよいでしょう。鼻水の状態が黄色かったりねばねばした状態だと、早めに耳鼻科や小児科を受診して、ほかの病気にかかっていないかチェックすると安心です。
また、鼻づまりによって、夜に眠れなくなったり、口呼吸をするために喉が乾燥してほかの風邪をひきやすくなることがあります。不眠は抵抗力の低下につながります。呼吸を楽にすることで、子供が眠るのに快適な空間や環境を整えてあげてもよいでしょう。ただ、鼻づまりは、体の中のウイルスやばい菌を外に出したり、中に入ってこないようにするバリアだという考え方もありますので、一概に悪というわけではなさそうです。
子供の鼻づまりの特徴(症状)や原因
子供がよく鼻づまりを起こすのは、鼻の奥の管がまだ狭く小さいからです。大人と比べると狭いので、ちょっとのことで鼻がつまってしまいます。また、小さい子供は病気に対する抵抗力が低いので風邪をひきやすいことも、鼻づまりを起こす原因として考えられます。特徴としては、鼻づまりがすぐに中耳炎につながることが挙げられます。
耳と鼻と口は顔の内部でつながっているので、中耳炎になると鼻づまりを起こしたり、また逆もしかりで、鼻づまりを起こすと中耳炎になっていることが非常に多くあります。中耳炎は耳の鼓膜の奥に水がたまることで炎症をおこし、一時的に難聴になりますが、耳が聞こえにくいことを言葉で訴えられない小さいな子供の場合は、大人が鼻水の状態を見たり、話しかけたりするコミュニケーションのなかからおかしいなと感じて病院にかかることが多いです。
鼻づまりから、その細菌がひょんとしたことで脳に入ってしまい、髄膜炎などになることもゼロではありません。なので、よく鼻づまりを起こす子供の場合は、特に注意して耳の状態をみたり医者にかかるとよいでしょう。
小学生になると、その症状については言葉で表すことができるようになるので、特に幼稚園年少以下の場合には保護者や保育者の注意が必要です。かといって、鼻がつまるたびに病院に行く必要はなく、上記したように子供がしょっちゅう鼻づまりを起こすもなので、あまり神経質にならないことも大切です。
子供の鼻づまりの対策
子供の鼻づまりの対策としては、まずは自宅でできる対策をとるとよいでしょう。花粉症やダニのアレルギーなどが原因の場合は、掃除を徹底したりマスクを利用する、ほこりやダニを通しにくいシーツを使う、空気清浄機を導入するなどが効果的です。集団生活などで風邪をひいての鼻づまりの場合は、風邪を早めに治すようにまずは休養をしたり、湿気を適度に保ってあげるとたんや鼻水が出やすくなるので有効です。
足を40度程度のお湯にしばらくつけてあげるという民間療法の足湯も、風邪を治すのには効果的で、すなわち鼻づまり解消に役立ちます。また、即効性を求めるなら、お湯を張った洗面器にメンソール系のアロマオイルをたらしてその蒸気を吸い込んでみると、すぐに鼻がすーっとして爽快な気分になります。
ほんの数滴が適しています。アロマの場合はアレルギー反応もある子供もいますので、あまり小さい子供には注意が必要です。また、首の後ろの鼻づまりのつぼを押してあげると、数分で鼻づまりが解消されます。首の脛骨の上から3番目、4番目の骨の横を軽くおすのですが、わからない場合は、首筋に沿って、両方をかるくさすってあげても効果があります。注意点は、強く押さないことです。
首には大切なつぼがたくさんありますので、小さな子供には、本当にさする程度で効果がでます。夜眠る前にやってあげると、眠りにつくころには、すーすーと寝息を立てて快適に眠ることができるのでおすすめの方法です。
子供の鼻づまりの解消方法
子供の鼻づまりの解消方法は、上記したように、民間療法から試してみるとよいでしょう。ツボやマッサージ、アロマオイルなどは薬と違って体に対する害がない方法ですし、即効性がありますので、特に小さい子供たちにはおすすめの方法です。それでもなかなか治ってこない場合は、医療機関を受診することを進めます。小児科よりも耳鼻科にいきましょう。
耳の中を見てもらって、鼓膜が赤く腫れていないかをチェックしてくれ、中耳炎につながっていないかをみてもらいます。鼻づまりを解消するために専門の機械で鼻水を吸ってくれます。この鼻吸いはそれほど痛くはないのですが、嫌がる子供もいます。
でも鼻吸いだけでもしばらく続けていると、薬を飲まなくても症状が軽くなり、治る子供もいるので、保護者は大変ですが、ちょこちょこと耳鼻科に連れていくとよいでしょう。また、アレルギー系の鼻づまりかどうか、耳鼻科で調べてもらって、そのアレルゲンに対して解消方法をさぐると効果的です。アレルギー性の場合は、さらさらした水のような鼻水がでることが多いのですが、アレルゲンを消去すればつまりもとれますので、根本原因を削除していくとよいでしょう。
子供だけで環境を整えるのは難しいので、やはり保護者が注意して解消していくことが必要となってきます。幼稚園など集団生活をすると、鼻づまりも流行することがありますので、友達にも対策を聞いたりして、自分でとりいれるのも効果的です。
子供の鼻づまりのまとめ(未然に防ぐ方法など)
子供の鼻づまりというのは、よくあることです。子供の鼻の管は大人と比べて未発達で狭いからです。また、抵抗力が成人より低いので、風邪をひきやすいからです。だからといって長期間放っておくと、中耳炎や副鼻腔炎、髄膜炎を引き起こすこともあります。
とくに、昔青っ洟と呼ばれたねばねばした黄緑色の鼻水をずっと出していて、鼻づまりを起こしている場合は、上記したようなほかの病気を併発している場合が多いので、長期にわたってねばねば鼻水が続いているときは医療機関を受診したほうが安心です。未然に防ぐには、まずは風邪をひきにくくすることです。日ごろから体力をつけておいたり、集団生活の場合はマスクをするとよいでしょう。
アレルギーが鼻づまりの原因の場合は、アレルゲンを特定して、それを削除していくと効果的です。鼻づまりは冬に起きることが多いので、冬は乾燥しすぎないように空気清浄機や加湿器を使って、鼻づまりをおきにくくするとよいでしょう。ルームスプレーにアロマオイルを使って部屋を殺菌する方法もあります。
それでも子供の場合は鼻づまりを起こすことがあります。さまざまな対策をとっても症状にかかったり、軽くならない場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。赤ちゃんや小さい子供の場合は、自分で言葉で症状を訴えることができませんので、周りの保護者や保育者が注意しなくてはいません。たかが鼻水、鼻づまりと軽く見ないほうがよいでしょう。
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