毛を抜く癖を解消する対処方法や対策・原因・特徴について

毛を抜く癖とは
毛を抜く癖はそれそのものは単なる癖として認識されていますが、頭皮の一部に毛がなくなるなど重症化すると抜毛症とよばれ自傷行為のひとつとして専門家による治療が必要になります。毛を抜く癖はただ何気なく始まることが多く、ちょっと気になる毛を抜いてしまうということは誰にでもあることなのでそれだけなら精神疾患とはいえません。
しかし毛を抜く前に何らかの不安を感じてそれを紛らわすために毛を抜くようになってしまったり、脅迫的に毛を抜かなければならないように感じたり、やめようとおもっても毛を抜く癖が治らない場合は注意が必要です。毛を抜く癖の原因はけして自殺行為のような自分を消そうとする心の働きではなく、むしろ逆の生きていくために必要な代償としての心の自衛である自傷行為です。
激しく自己を卑下しているわけではなく、単に自身を落ち着かせる行為であることやストレス解消法のひとつであることもあります。毛を抜く癖を治すことはとても難しく、本人では気が付かないことも多くあります。
周りの人ができることは認めて見守ることであるとされ、毛を抜く代わりに撫でるだけにするなどの段階を踏んで徐々に他のことに意識が向くように改善していくことで、治療することができるとされています。しかし毛を抜く癖がある人はほかにも、摂食障害やうつ病、パニック障害、脅迫性障害などの精神疾患を併発していることも少なくなく、毛を抜く癖だけではなく精神的な原因の解消を治療することが大切です。
毛を抜く癖の特徴(症状)や原因
毛を抜く癖(抜毛症)は児童期の癖としてはかなり多いとされていますが、病的な発症は思春期から二十歳前後に多いとされています。大人でも発症することはありますがだいたいは人間関係に悩んでいたり、おとなしく内向的な性格の人に多いとされています。
また女性の発症が男性の9倍と大変多いとされていますが、男性は女性が毛を抜く癖を恥ずかしいとあまり思っていないのに対し、男性は毛を抜く癖を隠していることが多く潜在的な数はもっと多いと考えられています。また両親の第一子の発症が多いのも特徴です。責任感があり人に相談できず自分を責めてしまう性格の人がなりやすいとされています。
また毛を抜く癖の原因は児童期、思春期に愛情を十分感じられなかったり、慢性的にストレスにさらされる環境に置かれていたり、欲求が満たされない状態がずっと続いている時に衝動を抑える行為として毛を抜いている場合や、毛を抜くことに依存している依存症を発症していることもあるとされています。
毛を抜く行為をやめられない自分に嫌悪感を抱いていることも多く、毛を抜き続けることの非合理性や結果も十分に理解していて、やめたいのにやめられないジレンマをかかえている心理的な症状は強迫性神経症とも似た症状ですが、強迫神経症ほど強迫観念が明確ではなく、行為も髪の毛を抜くことに限定されている場合は日常生活に支障が強く出る強迫性神経症よりも軽いレベルであるとされますがだからといって放置することは大変危険です。
毛を抜く癖の対策
毛を抜く癖のある人はひどくなると頭皮の一部に明らかに毛のない場所ができるようになるなど、他人から見ても毛を抜く癖がわかるようになります。そうなると自分ではすでにコントロールすることが難しくほぼ不可能といってよいでしょう。隠せば済むと考えず日常生活に支障がさほどないといっても専門家による治療が必要です。
対策としては、徐々に段階を踏んで代わりの癖にすり替えていく方法があります。毛を抜かないように手袋をしたり常に帽子をかぶるなどのほか、毛を抜きたくなったら頭を触るだけにするまたは撫でるだけにするなど代わりの行為にすること、また一人でいるときにぬいてしまうことが多いのでできるだけ一人にならないことや、自室に鏡を置いて自分で気づきやすいようにすること。
また自覚症状がなく抜いてしまっている場合は毛の落ちている場所に鏡を置くと無意識にぬいてしまっている場所や状態が分かり、その状況を作らないようにすることで癖を直していきます。なお環境が変わることで自然に治ることもあるので引越しをして住む場所を変えることや職場を変えることで改善されることもあります。
いずれの対策も根本的な原因の解消法ではありませんが毛を抜く行為を他の行為にすり替えることは根本的な原因の解消後にも癖として毛を抜くことがやめられなくなることを防ぐ意味でも有効だと考えられています。毛を抜く癖はひどくなると毛を食べてしまうこともあり、また毛を長期的に抜き続けた場所は毛根がダメージを受けてしまいその個所に体毛が生えなくなることが多いので早めの治療が必要です。
毛を抜く癖の解消方法
トリコチロマニア(抜毛症)での毛を抜く行為は根本的な原因の解消がなければ解決しないことが多く、その原因の多くは精神的ストレスによるものです。しかしながら社会生活をしていく中で精神的ストレスを感じないようにすることは不可能なのでその精神的ストレスとどう向き合って対処していくかが毛を抜く行為をやめる根本的な解決方法になりえるといえるでしょう。
精神的ストレスの原因は家庭環境や職場の環境、誤った自己認識、自尊心の低さ、虐待、孤独、精神的に発達していく途中で周囲のサポートや愛情を受けられなかった場合などさまざまであり、ゆがんで発達してしまった精神構造をやり直すことも時には必要になります。
これらをサポートできる家族や周囲の協力、また専門家による心理療法や投薬により、毛を抜く癖と精神的ストレスの解消方法を考えて実践していくことで病状を徐々に回復させていきます。精神的ストレスの解消方法は、原因がはっきりしている場合はそれを取り除いていくことが一番ですが特に精神的ストレスや不安。
焦燥感を紛らわすために毛を抜いていてそれが癖になってしまいエスカレートしてしまった場合は、毛を抜くことよりも熱中できる趣味を見つけたり、自分なりのストレス解消方法を見つけていくことが大事です。自分がトリコチロマニア(抜毛症)だということを認め、単なる癖であるとごまかさずに専門家に相談し周りの人も含め長期的に精神的ストレスの解消と向き合い方を見つけていきます。
毛を抜く癖のまとめ(未然に防ぐ方法など)
毛を抜く癖の始まりは単なる癖であることが多く、病的にコントロールできなくなるまえに未然に防ぐことも可能です。児童期の子供は高い確率で毛を抜く癖をもっており、それが何らかの精神的ストレスに関連してエスカレートすることは誰にでも起こりえます。精神的ストレスを取り除くことも大事ですが、単なる癖と軽く思わずに時には専門家に相談しなければならないこともあると自分や家族、周囲の人が認識することが大事です。
毛を抜く癖の原因は家庭環境や社会的環境などの外的要因、本人の性格による内的要因が複雑に合わさっているものです。しかしストレスを根本的になくすことは不可能なので精神的ストレスを感じた時に毛を抜くような自傷行為ではない向き合い方を見つけていくことが大事です。
トリコチロマニア(抜毛症)の症状を改善させるために他の行為にすり替えていく対策や熱中できる趣味など精神的ストレス解消方法を見つけていくこと、そして専門家による心理治療や投薬などを長期的に並行して行い、根本的なトリコチロマニア(抜毛症)の解消につなげていきます。
毛を抜く癖が無意識に行われている場合や気づいてはいるがやめられない場合は、周囲の人が協力しそれ以外のことに意識を向けていくことでエスカレートしていくことを未然に防ぐことが可能であるといわれています。もしも周りにそのような癖のある人がいたら注意して見まもり、ひどくなるようなら早急に専門家を受診しましょう。
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